|
しつけ |
|
リーダーシップをとる方法 |
|
リーダーシップをとりましょう |
|
しつけをするうえで、飼い主はリーダーにならなければいけません。犬は順位をはっきりつけた群の中で生活する動物です。
リーダーと認められていない格下の人間がこうしなさい、これはしちゃだめだよと言ったって聞こうとはしません。逆にリーダーと認められればリーダーの喜ぶことが犬にとっての幸せになり、リーダーに体のどこを触られても嫌がりません。
リーダーのすること、行動に注目するようになります。頼れるリーダーがいるということが幸せなのです。犬にとって優しくて頼れる、尊敬のできるリーダーになりましょう。 |
|
リーダーになる基本 |
|
リーダーになるからと言って威圧的な態度をとったり、大声で叱りつけたり、叩いたりする必要はありません。「飼い主さんは自分を守ってくれる、頼れるリーダーなんだ。この人についていけば安心だ。」と思わせるようにします。 |
|
■犬のわがままは聞かない [おやつが欲しくて吠えても知らんぷりする]
■犬の威嚇に動じない [怖がったり、怒ったりしない]
■良いことをした時は思いっきり褒めてあげる |
1.犬を仰向けにさせる |
|
|
犬が自分からゴロンと仰向けになるのではなく、人間が仰向けにさせるようにします。
大きい犬は、うつぶせの体制からはじめると仰向けにしやすいです。両前足をもってしっかり抑えます。そのとき、前足を人間のように大の字に開こうとせず閉じた形でしっかり抑えてください。 |
|
2.犬が暴れたら目を見て「イケナイ」と言う。おとなしくしていれば優しく褒める |
|
|
大抵犬は暴れるので、暴れたら目を見て「イケナイ」と言ってしっかり仰向けのままにします。
何度もうるさく「イケナイ」という必要はありません。少し低いトーンで「イケナイ」とビシッと言えば犬は分かります。
暴れるのをやめたら、大げさに褒めるのではなく、静かにやさしく褒めましょう。おとなしくしている間、褒め続けます。
※犬が噛みそうな場合、下あごから押さえてください。 |
|
3.暴れたら厳しく叱り、暴れるのをやめたら優しく褒めるの繰り返し |
|
|
おとなしくなったかなと思ったら、いきなり抵抗して逃げようとします。暴れる前はよくキョロキョロしたり、しっぽをブンブン振ったりするので注意して見てみましょう。
暴れたら先ほどと同じように「イケナイ」と叱り、やめたら優しく褒め続けましょう。 |
|
4.おとなしくなったら体中を触ってみる |
|
|
目を閉じたり、リラックスして鼻で呼吸をするようになったら、ゆっくりと優しく体中を触ってみましょう。また暴れてしまうかもしれないので、片手で前足を抑えて片手で触りましょう。
暴れたら同じように「イケナイ」と叱り、やめたら優しく褒め続けるの繰り返しです。 |
|
5.解放するときは「ヨシ」「モウイイヨ」など優しく声をかけてから放す |
|
|
最終的には、仰向けのままどこをさわっても嫌がらない、暴れない状態まで続けます。
そして、「ヨシ」「モウイイヨ」と静かに優しく声をかけて放してあげます。 |
|
注意すること |
|
■この方法は最初から最後まで同じ人が行ってください。途中で違う人と交代してはいけません。
■このしつけは根気が必要です。犬にもよりますが、1〜2時間はかかると思って取り組んでください。とにかく途中でやめたりせず、最後までしっかりやり遂げてください。
■特に最初の1回目はどんなことがあっても逃げられないように行ってください。途中で逃げられたら、犬が勝ってしまったことになり、「やっぱり自分がリーダーだ」と再確認させてしまうことになります。
■この練習は1日1回にしましょう。そして毎日続けてやらないといけないわけではありません。
(可能であれば毎日がいいのですが)時間もかかるので、しっかり時間のあるときに、きちっとこのしつけを行いましょう。
■いけないことをした時の「ダメ」、「イケナイ」という禁止の言葉。解放する時の「ヨシ」「モウイイヨ」という解放の言葉。これらはこれからのしつけでたくさんでてくる言葉なので、きちんと覚えさせましょう。
■飼い主の怖さは一瞬で伝えられ、犬の記憶にもしっかり残りやすいのですが、怖さがインパクトのある分、優しさを伝えるのには時間がかかります。厳しいだけでも、優しいだけでもリーダーにはなれないので、両方をきちんと伝えられるように頑張ってください。 |
|
|
|