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健康管理 |
発情について |
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発情期(ヒート)のメスは、発情期の特有の臭い(フェロモン)でオスを興奮させてしまいます。
普段はしないのにあちこちおしっこをしてしまったり、吠え続けたり、オス同士でケンカになることもあります。メスに会うために家の塀を飛び越えてしまう犬もいます。
オスは発情期のメスを必死に追い掛けます。ひどいと人間が抑えられない状態になってしまいます。交尾ができないオス犬にとってもストレスになります。
メスを飼っている方は発情している期間だけは、他のオス犬を刺激しないよう散歩の時間をずらしたり、あまり犬がいない場所へ散歩に行くなどしましょう。
ペットホテルやドッグカフェなどでは他の犬に迷惑がかかってしまうため、発情期のメス犬は入店を断っているところが多いです。
出血が多くて困るようなら犬用の生理用パンツをはかせてあげましょう。 |
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メス
■発情は通常年に2回くる
■出血をする期間は10日〜2週間 [出血が終わっても発情期はさらに10日ほど続く]
■発情したメスの尿には、フェロモンという特殊な臭いの化学物質が含まれている
オス
■オスは1年中いつでも性的刺激があれば交尾可能
■フェロモンの臭いを嗅ぐと、オスは交尾本能が刺激される |
■犬が性成熟する時期は生後7〜12ヶ月 [小型犬は性成熟が早く7〜9ヶ月]
■性成熟はオスよりメスのほうが多少早い
■寒冷地の犬より温暖地の犬のほうが早い
■栄養状態の良い犬のほうが早熟 |
メス
■仲間に興味を示さなかった犬でも、他の犬に近づいてはしゃいだり、飼い主に甘える
■排尿回数が増える
オス
■縄張り意識が高まり、マーキング(尿による臭いつけ)が増える
■飼い主の足などにマウント(乗っかり腰を動かす)する
■8〜10ヶ月頃になると、排尿スタイルが腰を落とした姿勢から後ろ足を片方上げてするようになる |
メス
■2〜8年を過ぎると発情する感覚が長くなり、排卵の数も減少し受胎率も低下する
オス
■2〜8年を過ぎると精子形成能力が弱くなる |
1.発情前期 [約10日] |
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発情ホルモンの分泌量が増えるため子宮内膜の血液が増え、やがて外陰部から出血します。
この時期の終わりごろには外陰部が2〜3倍に大きくなります。まだオスを受け入れません。 |
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2.発情期 [約10日] |
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尾を片側によせ、オスに外陰部を見せるようになり、受け入れ態勢ができていることを示します。
排卵が起こります。 |
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3.発情後期 [130〜140日] |
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もうオスを受け入れなくなります。 妊娠した犬は妊娠、出産、授乳の期間になります。
妊娠していない犬の場合は、偽妊娠期間となります。
この期間に、妊娠していないのに妊娠したかのような行動をとり、体にも妊娠したときと同じ変化が現れるメスもいます。 |
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4.無発情期 [約30日] |
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発情休止期ともいい、発情兆候をまったく示しません。
※1、2を発情期といい、オスがメスのフェロモンに反応する期間です。 |
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避妊・去勢手術について考える |
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子を産む予定のない犬には避妊・去勢手術をおすすめします。
避妊、去勢手術は不幸な子犬を増やすのを防ぐだけではなく、発情によるストレスをなくし、生殖器やホルモンに関する病気の予防にもなります。統計上、平均寿命が1.5〜3年延びるとでています。
避妊・去勢手術をすると太りやすくなるので、気をつけてください。手術をするのは最初の発情期か、2回目の発情期を迎えた後に獣医さんと相談して手術をする時期を決めましょう。 |
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