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犬を迎える |
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子犬を迎える |
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迎えに行く時期 |
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子犬時代は、母親からの栄養と免疫力のある母乳をもらい体力をつけます。
そして母親、兄弟と過ごすことで犬の社会のルールを学ぶ大事な時期です。そのため最低でも3ヶ月までは母親たちと過ごすことが理想です。子犬を迎えるなら3ヶ月以降にしましょう。
ペットショップの子犬の場合、2ヶ月くらいでお店に並んでいたりするので、母乳を十分もらっていないため体が弱かったり、犬とのコミュニケーションを知らなかったりするので、家に迎えた後のケアに気をつけましょう。 |
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迎えに行く |
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犬はキャリーバッグに入れて連れていきます。そのときにその子の使っていたタオルや毛布、オモチャなど、その子の臭いのついているものをもらってくると安心します。
なるべく午前中に迎えに行き、その日一日はゆっくり過ごしましょう。 |
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家に来た初日はゆっくり休ませる |
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犬は乗物酔いをします。ご自宅に着いた頃には少し疲れているはずです。
水(ハチミツやブドウ糖液を加えたものをあげてもいいです。)を少し与えて、サークルの中に新聞、トイレシートを敷いて、ベッドと水を置いてあげます。その中でゆっくり休ませるようにしてください。
かわいいからと触り過ぎたりしないようにしてください。最初は元気にしていても、急にグッタリしてしまいます。最初の2〜3日は、新しい環境に早く馴染むようにしてあげることが大切です。 |
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良く寝かせること |
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子犬の場合、1日平均18〜20時間以上寝ます。そして、場所になれないうちはよく泣きます。
泣くたびに触ったり声をかけたりすると、人間の赤ん坊の抱きぐせと同じ様によけいに泣くようになり、疲れてダウン(エサを食べなくなる・ゲリをする)してしまいます。泣いても放っておき、あきらめさせるようにしてください。 |
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散歩はワクチンが終わってから |
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子犬の場合、ワクチン接種を済ませ、先生から外へ出てもよいと言われたら散歩に連れて出られます。なるべく犬や子供が多く集まる公園などに連れて行き、社会性を身につけさせましょう。
ただし毎日のコースは固定せずリーダーである飼い主が決めます。
また犬に引っ張られる形ではなく、常にリードを持つあなたの横につかせるよう、しつけていきましょう。
初めてリードをつける場合恐がる子もいるので、家の中でリードをつけて慣らしたり、最初の2〜3日はリードをつけ、飼い主が抱いて散歩してもいいでしょう。運動のための散歩であれば時間帯も飼い主が主導権をとり、日によって変えたりしましょう。
ただし夏は涼しい時間帯。冬は暖かい時間帯に散歩させます。 |
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エサの与え方 |
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子犬は1回でたくさんの量を食べることができないので1日3〜4回に分けてあげましょう。
成長期なのでカロリーが高い高栄養食のパピーフード(子犬用)を選んでください。
量はその子の体重によって違ってくるので、フードのパッケージの分量表を見てあげましょう。
犬は生後3週間くらいから乳歯が生え、離乳食がはじまります。しかし、いきなりかたいフードは食べられないので、お湯でふやかしてやわらかくしてミルクと混ぜてあげましょう。
ふやかしたフードを食べるようになったら、徐々にふやかし具合を調節してかたくしていきましょう。遊んでいるときに、かたいフードを何粒か遊ばせながら食べさせる慣らせ方もあります。 |
ジステンパー |
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■子犬に感染しやすい病気
■ワクチンで予防できる
■鼻水、くしゃみ、便、尿からの経口感染
■高熱、下痢、肺炎などからはじまり、神経がおかされケイレンなどの症状がでる |
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ケンネルコフ |
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■子犬の場合死に至ることも
■ワクチンで予防できる
■咳、くしゃみなどの空気感染
■がんこな咳をする
■鼻水が出て食欲がなくなる |
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犬パルボウイルス感染症 |
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■ワクチンで予防できる恐ろしい病気
■激しい嘔吐と下痢を繰り返す
■感染した犬の便、嘔吐物、触れたひとの手や衣類からも感染する |
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レプトスピラ症 |
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■ワクチンで予防できる
■ネズミ、犬などの尿によって汚染された水、土、食べ物からの感染や傷口からの感染がある
■腎炎が起こり、尿毒症になり嘔吐、下痢、血便などの症状 |
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細菌性腸炎 |
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■サルモネラ菌、カンピロバクターなどに汚染された食べ物、水などから感染
■激しい下痢のため脱水状態になる |
叱ってはいけない、殴ってはいけない、褒めて覚える |
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失敗をされると掃除が大変なので、つい「ダメじゃないの」と叱りたくなります。
でも子犬はまだ排泄することを学習中なのです。いきなり叱られると混乱し、排泄すること自体が悪いことなのかと思い、おしっこやウンチを我慢して病気になってしまう場合すらあります。
トイレのしつけはすぐに覚えられません。時間をかけて根気よく教えてあげましょう。
うまくできたら褒めてあげることが大切です。叱って押さえつけたしつけではなく、褒めてのびのびとしつけるほうが楽しいので早く覚えます。 |
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トイレの覚えさせ方 |
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床をクンクン嗅いだり、ソワソワしたり、クルクルまわったりはトイレのサインです。
子犬は食べたあと、寝起き、遊んだあとに排泄したくなります。そういった排泄のタイミングをつかみましょう。
サークルの中にトイレ用シーツ(または新聞紙を何枚も重ねたもの)を敷きつめ、トイレをしそうになったら子犬をサークルの中に入れてそこでさせます。(その子のおしっこを少しティッシュに含ませてトイレシーツにおいておきましょう。ここでトイレをするんだよという目印になります。)
ちゃんとできたら「○○ちゃん、偉いね」と褒めてあげてください。
こうしてシーツの上ですることを覚えたら、次はサークルの扉を開け放し、自分からトイレに行けるようにさせます。それができたら、サークルをはずしてもシーツの上でできるようにします。
もし足がしっかりトイレシーツに乗っていたら、たとえおしっこがシーツからはずれていても、頭の中ではシーツ=トイレと理解できているので大丈夫です。
完全にシーツの上でできるようになったら、シーツを毎日少しずつずらし、トイレとして設置したい場所まで持って行きましょう。 |
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トイレを失敗したときの対処法 |
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失敗したら子犬に見られないよう、こっそり拭き取ります。拭き取るときは絶対臭いを残さないようにしてください。残っているとそこがトイレだと思い込んでしまいます。
失敗しても騒いだりしないように。犬は飼い主さんが自分のしたことに反応していると楽しくなって、今度はわざと同じようなことをします。しかし、怒鳴ったり叩いたりの体罰はやめましょう。
子犬の心に深い傷をいつまでも負わせてしまいます。 |
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中途半端に教えない |
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うまくできても褒めなかったり、失敗したときについ怒ってしまったり、一貫性のないしつけは犬を混乱させてしまいます。しっかりできたときには必ず褒めてください。
家族全員がしつけの方法を覚えて、しつけをしていくことが大切です。 |
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犬にはリーダーが必要 |
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犬は群れを作って生活している生き物なので、群れの中でリーダーを作り、順位をつけていくことは自然なことです。ここで飼い主さんが犬のリーダーになってあげましょう。
犬がリーダーになってしまうと飼い主のいうことを聞かなくなるだけではなく、リーダーとしてこの家を守らなければならないと敏感になり、余計なストレスになります。
犬はリーダーの下で守られて安心して暮らすのが一番幸せです。 |
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飼い主さんがリーダーになるには・・・ |
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リーダーになるからと言って威圧的な態度をとったり、大声で叱りつけたり、叩いたりする必要はありません。「飼い主さんは自分を守ってくれる、頼れるリーダーなんだ。この人についていけば安心だ。」と思わせるようにします。 |
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■犬のわがままは聞かない [おやつが欲しくて吠えても知らんぷりする]
■犬の威嚇に動じない [怖がったり、怒ったりしない]
■良いことをした時は思いっきり褒めてあげる |
犬 |
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子犬のころから他の犬と遊ばせましょう。
犬と遊ぶことを知らない犬は大きくなっても犬が苦手でコミュニケーションのとれない犬になってしまいます。 |
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人間 |
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家族以外の人間にも触れ合う機会を作りましょう。
小さいころに家族以外の人間と触れ合ったことのない犬は、家族以外の人間とどのように接したらいいか分からず、怖がって噛み付いたり威嚇したりする場合もあります。 |
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体に触れさせる |
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子犬のうちから体のどこを触っても嫌がらないように慣れさせましょう。
特に足先、口の中、耳、お腹、顔、尾、など嫌がる子が多いですが、やさしくマッサージをするように毎日少しずつ慣れさせていって、気持ちいいものだということを覚えさせてください。毎日触ることで健康チェックにもなります。 |
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ブラッシング |
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長毛種の場合、毎日のようにブラッシングが必要になります。
はじめは毛並みを整えようとするのではなく、犬にブラシというものを慣れさせるという感覚で使いましょう。痛い思いをさせると、ブラッシングが苦手になってしまうので、なでる程度に徐々に慣らせていきます。ブラッシングがスキンシップの1つとして楽しいものになるようにしましょう。 |
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歯磨き |
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犬も歯磨きをして歯を常に清潔に保つ必要があります。歯垢がたまると口臭がひどくなったり、食物が噛みずらくなり食欲がなくなったり、細菌が増えて歯茎や歯根の感染、ひどいと歯を失ってしまうことさえあります。子犬から歯磨きに慣れてくれたらそんな歯の病気や口臭を予防することができます。
はじめは口の中に指や歯ブラシ(犬用または人間の赤ちゃん用)を入れたり、犬用の歯磨き粉(飲み込んでも大丈夫)を少し舐めさせたりして慣れさせていきます。
歯磨きが終わったら褒めてあげましょう。 |
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音 |
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うるさいのはかわいそうだから、小さい頃からなるべく静かな環境にと育ててきた犬が、急に大きな音や聞きなれない音を聞くとびっくりしたり、怖がってストレスになる場合があります。
常に騒音の中に犬を置くことはいけませんが、車の音や子供の笑い声など身の回りにある音に慣れさせてあげましょう。 |
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他の犬を飼っている場合の注意点 |
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先に住んでいる犬によっては、知らない犬が来たらびっくりしてストレスになるかもしれません。
「ほら新しい家族よ〜」なんて顔の近くまで持ってきたりなどしないようにしてください。新しく入ってきた子は必ずサークルの中に入れてそっとしておきます。
子犬の場合怖いもの知らずで、犬同士の挨拶も知らず、遊ぼう遊ぼうとはしゃぐかもしれませんが、それでは先住犬がびっくりしてしまいます。新しい子から行かせるのではなく、先住犬にゆっくりと近づけさせるようにします。そっとしておいても戸惑いながら近づいて臭いをかぎにいきます。先住犬が新しい犬を家族だと認識するまで急がせないで見守ってあげてください。
新しい子が来たからといって、その子ばかりをかまったりしないようにしてください。愛情が新しい子に移ってしまったと寂しい思いをしてしまいます。新しい子が来たせいでこうなったんだと新しい子と仲良くなれない場合もあります。
ご飯をあげるのも、声をかけるのも先住犬のほうを先にしましょう。そのことにより、順位付けで先住犬が上だということを先住犬、新しい犬両方に教えます。
新しい子を迎える場合、先住犬のケアを大切にしてください。 |
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他種のペットを飼っている場合の注意点 (猫、うさぎ、鳥、ハムスターなど) |
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犬は子犬の頃から慣れていれば人間だけではな、他種の動物とも仲良く暮らすことのできる珍しい動物です。
しかし、いきなり真正面から直接合わせるのは危険です。慣れていなかったり、相性があわなかったりすると怖がって攻撃することもあるので、どちらかが怪我をする恐れがあります。
必ずどちらかをサークルやカゴなどに入れ、直接あわせないようにして、様子を見ながら徐々に慣らせていきましょう。
小動物を捕まえる仕事をしていた犬種ジャックラッセルテリア、ブルテリア、グレイハウンドなどは小動物、猫などを見ると本能で追いかけて殺してしまう恐れもあります。 |
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