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猫を迎える |
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子猫を迎える |
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迎えに行く時期 |
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子猫は、母親からの栄養と免疫力のある母乳をもらい体力をつけます。
そして母親、兄弟と過ごすことで猫の社会のルールを学ぶ大事な時期です。そのため最低でも3ヶ月までは母親たちと過ごすことが理想です。子猫を迎えるなら3ヶ月以降にしましょう。
ペットショップの子猫の場合、2ヶ月くらいでお店に並んでいたりするので、母乳を十分もらっていないため体が弱かったり、猫とのコミュニケーションを知らなかったりするので、家に迎えた後のケアに気をつけましょう。 |
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迎えに行く |
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猫はキャリーバッグに入れて連れていきます。そのときにその子の使っていたタオルや毛布、オモチャなど、その子の臭いのついているものをもらってくると安心します。
なるべく午前中に迎えに行き、その日一日はゆっくり過ごしましょう。 |
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家に来た初日はゆっくり休ませる |
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猫は家に着くまでの移動中、不安と緊張で疲れているはずです。サークルの中にベッドとトイレと水を置いてあげます。その中でゆっくり休める環境を作って下さい。
1匹で飼う場合、サークルを閉めておく必要はありません。サークルから出て部屋の中を探検したりと猫の好きなように行動させてあげます。入っては困る部屋は入れないようにしておきます。猫の安全のため、危険なものはしまっておきましょう。
かわいいからと触り過ぎたりしないようにしてください。最初は元気にしていても、急にグッタリしてしまいます。最初の2〜3日は、新しい環境に早く馴染むようにしてあげることが大切です。 |
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良く寝かせること |
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子猫の場合、1日20時間寝ます。 遊びたいからと無理やり起こさないようにしてください。たくさん寝かせてあげます。 |
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完全室内飼いにする |
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放し飼いは危険がいっぱい |
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昔、猫は放し飼いの方が多かったのですが、今はだんだんと室内飼いになってきています。
外を出歩く猫は喧嘩による怪我やノミ、ダニ、病気感染のおそれもあります。
ワクチンでは予防できない病気もあり、喧嘩や舐め合うなどして簡単に感染してしまいます。そのような病気は他の猫との接触を避けることしか予防法はありません。さらに放し飼いの猫の死因には交通事故がとても多いのです。猫にとって放し飼いは危険がいっぱいなのです。
猫のおしっこはとても臭いのでほかの家の庭でおしっこ、うんちをすれば迷惑になってしまいます。 |
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家の中だけで猫はしあわせ |
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「でも猫だって外に出て遊びたいんじゃないの?家の中だけじゃかわいそう!」
と思う人もいるかもしれません。でも猫は家の中だけで幸せに暮らすことのできる生き物なのです。家の中にトイレと落ち着ける場所を用意して快適に暮らせる環境にしてあげることで家の中だけを縄張りにして満足に暮らすことができます。
窓の外をじっとみているのは「外に出たい」じゃなく、ただ自分の縄張りから外の様子を見ているだけなのです。
猫の健康や命を守り、近所に迷惑をかけないためにも完全室内飼いにしてあげてください。 |
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トイレについて |
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猫のトイレは、トイレトレーにトイレ砂を入れたものにします。
前に使っていた砂を少し分けてもらって新しいトイレに入れておくとスムーズにトイレを覚えてくれます。床を嗅ぎまわったり、カリカリ床をかいてソワソワしだしたらトイレのサインです。すぐにトイレに連れていってあげます。食事の後や眠っていて起きた後などトイレに行きやすいので注意して見てあげましょう。
トイレはケージの中か、うるさくなく落ち着いてできる静かな場所に置いてあげます。 |
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エサの与え方 |
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子猫は1回でたくさんの量を食べることができないので1日3〜4回に分けてあげましょう。
成長期なのでカロリーが高い高栄養食のキトンフード(子猫用)を選んでください。
量はその子の体重によって違ってくるので、フードのパッケージの分量表を見てあげましょう。
猫は生後3週間くらいから乳歯が生え、離乳食がはじまります。しかし、いきなりかたいフードは食べられないので、お湯でふやかしてやわらかくしてミルクと混ぜてあげましょう。
ふやかしたフードを食べるようになったら、徐々にふやかし具合を調節してかたくしていきましょう。遊んでいるときに、かたいフードを何粒か遊ばせながら食べさせる慣らせ方もあります。 |
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子猫がかかりやすい病気 (ワクチンで予防できる病気) |
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猫ウイルス性鼻気管炎 (FVR) |
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■呼吸器症状のひどいくしゃみ
■鼻炎や結膜炎を引き起こす
■感染している猫をなでたその手で他の猫を触るだけで感染させてしまうこともある |
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猫カリシウイルス感染症 (FCV) |
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■鼻水、くしゃみ、目やに、発熱
■ひどくなるとよだれが多くなる
■口の周りや舌に腫瘍ができる
■急性肺炎を引き起こすこともある |
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猫汎白血球減少症 (猫パルボ) |
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■白血球の数が極端に少なくなり、嘔吐やひどい下痢などを引き起こす
■子猫が発症すると致死率が高い病気
■感染した猫の便から感染する |
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猫白血病ウイルス感染症 (FeLV) |
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■抵抗力が弱まり、いろいろな病気を併発しやすくなる
■リンパ系の腫瘍を引き起こすこともある
■治療法がなく、死亡率の高い恐ろしい病気 |
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子猫がかかりやすい病気 (ワクチンで予防できない病気) |
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猫エイズ (FIV) |
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■免疫力低下でいろいろな病気が引き起こされる
■血液や唾液によるウイルス感染なので、ケンカや交尾、輸血などで簡単に感染
■治療法がないため、感染した猫との接触を避けること
■人間には感染しない |
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伝染性腹膜炎 (FIPV) |
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■いろいろな病気を引き起こす多臓器症
■感染した猫の唾液、便、尿、鼻水などから感染 |
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真菌症 |
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■真菌というカビが皮膚や肺に病巣を作り、円形脱毛のようにハゲができる病気
■感染した猫との接触でうつる
■人にも感染することがある
■治療はできるが、治るまでに時間がかかる |
人間 |
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家族以外の人間にも触れ合う機会を作りましょう。
小さいころに家族以外の人間と触れ合ったことのない猫は、家族以外の人間とどのように接したらいいか分からず、怖がる子もいます。 |
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体に触れさせる |
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子猫のうちから体のどこを触っても嫌がらないように慣れさせましょう。
特に足先、口の中、耳、お腹、顔、尾、など嫌がる子が多いですが、やさしくマッサージをするように毎日少しずつ慣れさせていって、気持ちいいものだということを覚えさせてください。毎日触ることで健康チェックにもなります。 |
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ブラッシング |
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長毛種の場合、毎日のようにブラッシングが必要になります。
はじめは毛並みを整えようとするのではなく、ブラシというものを慣れさせるという感覚で使いましょう。痛い思いをさせると、ブラッシングが苦手になってしまうので、なでる程度に徐々に慣らせていきます。ブラッシングがスキンシップの1つとして楽しいものになるようにしましょう。 |
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他の猫を飼っている場合の注意点 |
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先に住んでいる猫によっては、知らない猫が自分のテリトリーに侵入してきたと攻撃的になる場合もあります。「ほら新しい家族よ〜」なんて顔の近くまで持ってきたりなどしないようにしてください。新しく入ってきた子は必ずサークルの中に入れてそっとしておきます。先住猫のお気に入りの場所に新しい猫のケージなどを置くのはやめましょう。
親しい猫同士はお互いに臭いを共有するため、先住猫の使っているタオルやオモチャなどで新しい猫に、臭いをつけるとよいでしょう。
子猫の場合怖いもの知らずで、猫同士の挨拶も知らず、遊ぼう遊ぼうとはしゃぐかもしれませんが、それでは先住猫がびっくりしてしまいます。新しい子から行かせるのではなく、先住猫にゆっくりと近づけさせるようにします。そっとしておいても戸惑いながら近づいて臭いをかぎにいきます。先住猫が新しい猫を家族だと認識するまで急がせないで見守ってあげてください。
新しい子が来たからといって、その子ばかりをかまったりしないようにしてください。愛情が新しい子に移ってしまったと寂しい思いをしてしまいます。「新しい子が来たせいでこうなったんだ」とやきもちを焼いて新しい子と仲良くなれない場合もあります。 |
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他種のペットを飼っている場合の注意点 (犬、うさぎ、鳥、ハムスターなど) |
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猫は子猫の頃から小動物と暮らしていれば仲良く暮らすことができる子もいますが、本来小動物を捕まえて食べてきたため、狩猟本能で攻撃してしまうおそれがあります。
必ずどちらかをサークルやカゴなどに入れ、直接あわせないようにして、様子を見てください。 |
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